今回は『人を動かす/D.カーネギー著』から、【人を動かす最善の方法】をまとめてお伝えします。
本書から名言を用いつつ、わかりやすく解説します
カーネギー著『人を動かす』には「人を動かすための30の原則」が書かれていますが、それをおおざっぱにまとめると、
「相手が自分から喜んで動くように、こちらから仕向ける」
この一点を覚えておくとよいと思います。
相手の心に強い欲求を起こさせること
人間の行動は、心の中の欲求から生まれる……
だから、人を動かす最善の法は、まず、相手の心の中に強い欲求を起こさせることである。
『人を動かす/D.カーネギー著』より
相手に、「やりたい!どうしてもやらずにいられない!」っていう気持ちを起こさせること。
それが、【人を動かす最善の方法】です。
それで、どうすればやりたいと思わせることができる?ってことなんですが、
まず、【相手のほしがっているモノ(コト)】を与えること。
相手が子どもだったら、ほしがっているものは、おもちゃやお菓子かもしれないし、「ほめられたい」とか「強くなりたい」っていうことかもしれない。
例えば…ある3歳の息子と父親の場合
カーネギーの本から一つ、例を出します。
ある男性の息子(3歳)はとても偏食で、親が何とかしてそれを治したいと思っていました。
「お母さんは、これを食べてもらいたいんだよ」なんて言っても、全然聞いてはくれない。
これ、お母さんの望みであって、息子の望みではないってところがポイントです。
ところで、その息子は三輪車で遊ぶのが好きなんだけど、毎日のようにガキ大将に三輪車を奪われて泣いてたらしいの。
息子の望みは、「強くなって、このガキ大将から三輪車をうばわれないようになる」ってことかもしれないと思った父親。
「お母さんの言うものをちゃんと食べれば強くなって、あの子に勝てるよ」って言ったら、偏食はなおっちゃった。
こんな風に、大人に対してだけでなく、子どもに対しても使うことができますね。
うちの息子(2歳児)は、このやり方でしか動きません…!
双方にメリットがないとダメ
他人の立場に身を置き、その心の中に欲求を起こさせるということは、相手をうまく操ってこちらの利益にはなるが先方には損になることをやらせることでは決してない。
双方が利益を得なければ嘘である。
『人を動かす/D.カーネギー著』より
どっちかにだけしかメリットがないなら動かないんですよね。
どっちかが我慢するっていうのは間違っているってことです。
さきほどの例だと「メリットがあるよ」って子どもが分かった時点で、子どもはあっさりと言うことを聞いてしまいましたね。
人を動かす最善の方法:まとめ
人を動かす極意をわかりやすく例えると、イソップ童話「北風と太陽」のお話ですね。
【やりたくなるように仕向ける】ということがポイントになります。
力ずくではなく、知恵をだして相手みずから動いてもらうということですね
もうひとつの名著『道は開ける』も簡単に要約しています↓