玄米には素晴らしい栄養成分が含まれているので、これから食べてみたいと考えている人もいると思います。
でも、玄米は白米より農薬が多く残っているってウワサを聞いて、ちょっと心配。
「玄米は残留農薬が多い」という話もあり、食べて大丈夫なのかなと不安になっている人はいませんか。
じつは、無農薬の白米を食べるより、農薬を使っている玄米を食べる方がずっとメリット大きいのです
玄米にはすごいデトックス効果があるので、農薬も排出してしまう力が大きいのです。
米ぬかを取り除いてしまった粕(カス)の白米に農薬をもデトックスする力はありません。
今回は玄米の農薬が気になって、食べるのを躊躇している・・・そんな人に向けて
- 農薬が気になるけど玄米は食べて大丈夫?
- やっぱり無農薬の玄米じゃなきゃダメ?
- 玄米の毒素排出力はどれくらいすごいの?
といった点を中心に、わかりやすく解説していきます。
この記事を読めば、農薬の心配をせず安心して玄米が食べられるようになりますよ
玄米に農薬が多いのは本当?
農薬は、お米のぬか層に約80%が残留するといわれていますので、
精米してぬかを取り除いた白米には、その分残留農薬が少ないということになります。
したがって白米より玄米に多くの農薬が残っているというのは本当です。
しかし、ここがとても大事なポイントです↓
玄米に残留している農薬の量は白米の2倍ですが、からだに残る農薬の量は白米を食べたときよりも少ない
それは、玄米のもつデトックス効果が非常に強いため、からだの中の農薬も排出してしまうからです。
玄米は農薬を排出する力がある
玄米にはフィチン酸という物質が含まれています。
このフィチン酸のもつキレート作用により、不要な毒素を体の外に排出します。
【キレート作用とは?】
身体に不要な有害な物質を捕まえて排出してくれる作用のこと。
玄米以外だと、大豆・ほうれん草・玉ねぎ・アスパラ・ニンニクなどがキレート作用をもった食品です。
不要な毒素というのは、農薬や食品添加物などのからだに有害な化学物質のことです。
水俣病の例をあげると、
毒性の高いメチル水銀を含んだ魚介類を食べ、短期間に死亡した人や母親の胎内で被害を受けた胎児もいましたが、
同じようメチル水銀を含んだ魚介類を食べたのに水俣病にならなかった(または軽症ですんだ)人たちがいました。
水俣病にならなかったのは、玄米を主食にしていた人たちです
玄米はメチル水銀などの身体に有害な重金属などを排出する働きがあるので、玄米を常食していた人たちは無事だったのです。
↓こちらは毒性の高い有機水銀を使った農薬が問題になったとき、マウスを使って残留する水銀の量を比べたグラフです。
(水銀対策委員会が提出したデータに基づく)
グラフを見ると玄米の農薬残留量は白米の2倍以上ですが、排泄量は白米2.5%に対し玄米は88.3%もの有機水銀を排泄していることがわかります。
結果として、体内に残る有機水銀の量は白米の半分以下になっています。
調べたところ、玄米食のおかげで
- 赤痢
- コレラ
- 放射能
- 水俣病
これらの発症から免れたり、軽症で済んだなどの例もありました。
長崎の原爆では、玄米とみそ汁を食べていた診療所では放射性障害を発症しなかったという話もあります。
玄米に含まれる食物繊維やフィチン酸は、農薬のほか腸内の汚れも一緒に排出してくれるため、こういった病気などにならずに済むのです。
▼長崎原爆の爆心地で生き残った人たちの食生活(玄米食中心)を、現代の生活に活かそうということが書かれた本です
さまざまな実例があるように、玄米の毒素排出力はとても強力なのです
▼「玄米はニガテだけど、デトックス効果は欲しい!」なら、米ぬかを食べるという方法もあり
≫玄米が苦手な人は【米ぬか】を食べてみよう!米ぬかの栄養&食べる効果は?
【無農薬の白米 or 農薬いっぱいの玄米】どちらが安心?
そんなに玄米が毒素を排出するといっても、無農薬なら白米のほうがいいでしょ?
- 無農薬の白米
- 農薬をいっぱい使用した玄米
▲どちらを食べるのが安全だと思いますか?
正解は、「農薬をいっぱい使用した玄米」のほうです
農薬を使っていても玄米を食べるほうがメリットが大きいのです。
その理由は、玄米はデトックス力がものすごく強く、からだの中に残る農薬や毒素を排出してくれるから。
「無農薬の白米」は農薬は使っていないけれど、からだの中に貯まった毒素を排出するという力はゼロです。
現代の日本人は平均すると1年間に4~5キロもの食品添加物を摂っているといいます。
どんなに食事に気をつけていても、身体に入れる添加物をゼロにすることはほぼ不可能に近いです。
からだに不必要な添加物も排出する玄米を主食にし、「毒素を貯めない体」づくりは現代に生きるわたしたちにとても大切なことです。
もちろん低農薬・無農薬を食べるにこしたことはないですが、あまり神経質にならなくても良いでしょう
「食べ盛りの子どもや男性が家族にいて、無農薬の玄米は高くてとても続けられない・・・」
そんな風に思う人でも無農薬にこだわりすぎなくて大丈夫。
たとえ農薬を使った玄米でも食べるメリットは大きいのです。
無農薬のお米は普通のお米に比べるとだいぶ高いですからね・・・!
▼デトックス効果以外の玄米のメリットを知りたい人はコチラの記事をどうぞ
≫【玄米のメリット5つ!】玄米って白米と比べて何がいいの?【玄米vs白米比較】
農薬を避けたいなら【無農薬】よりも【残留農薬】をチェックする!
玄米は強力なデトックス効果で、農薬をも排出するちからが強いことはわかりました。
しかし、出来るかぎり農薬が残っていない玄米を食べたいと思う人も多いでしょう。
特に、子どもにはより安心できるものをあげたいですね
無農薬米でも「残留農薬が検出」されることもあることを知っていますか?
「農薬不使用」「無農薬」と表示されている玄米は、栽培中に農薬を使用しなかった玄米のことで、収穫後にかならずしも「農薬が残留していない」わけではないのです。
無農薬栽培であってもドリフト(雨や風などにより周辺から飛散すること)により農薬が検出される場合があります。
また逆に、農薬を使用している場合でも収穫後検査を行い「残留農薬不検出」となる場合もあるのです。
残留農薬を避けたいなら「収穫後に残留農薬検査をして不検出」の玄米を買うのが◎
玄米の気になる農薬【まとめ】
玄米の農薬が心配な人へのまとめです▼
つまり農薬使用・不使用にかかわらず、白米より玄米を食べる方がからだにいいってことです
こちらの記事が、安心して玄米を食べるきっかけになればうれしいです。
▼農薬以外の、玄米の気になることについての記事はコチラ
【玄米のデメリットと毒】について、知っておきたい正しい知識!身体に悪い説は本当?